顔の超クローズアップを撮りたいとき、どのプロンプトが最も効くのか。ついでに「寄り目」や「毛穴」の指定も試してみた。3つのテーマを18条件・54枚で検証する。
結論を先に
効いたプロンプト
顔占有率60-75%で他条件を大きく引き離した。of face で対象を明示することがポイント。
3枚中3枚でそばかす・ほくろが出現し、肌テクスチャの粒度も増加した。強調修飾語(heavy, many, prominent)でさらに密度が上がる。
効かなかったプロンプト
portrait(コントロールと差なし)、cross-eyed(3枚中0枚で寄り目が出ず)、skin pores(コントロールと差なし)、visible skin pores(同様に差なし)、strabismus(微小な差のみ)
実験条件
| 項目 | 値 |
|---|---|
| モデル | z-image-turbo(6B、写実特化蒸留モデル) |
| ステップ | 8 |
| サンプラー | euler |
| スケジューラー | ddim_uniform |
| CFG | 1.0 |
| 画像サイズ | 1024×1024 |
| seed | 3種を全条件共通で使用 |
実験1: 構図段階比較 — extreme close-up の位置づけ
ベースプロンプト
{VARIABLE} 部分のみを差し替えて比較する。公園のゴールデンアワーという条件で、構図指定の影響だけを観察する。
a00: コントロール(構図指定なし)
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上半身〜膝上の引き構図。顔の占有率は10-25%程度で、背景の公園が広く映り込む。
b01: portrait
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コントロールとほぼ同一の構図。3枚中3枚で目立った変化なし。portrait 単独では構図の寄りに影響しなかった。
b02: close-up
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胸上〜顔中心の構図に変化。顔の占有率が25-40%に増加し、コントロールの約2倍。背景面積が減少し、3枚中3枚で安定して寄り構図。
b03: extreme close-up
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顔中心の寄り構図だが、close-up との差は小さい。3枚中1枚(s1)で人物が2人に分裂する副作用が発生。extreme close-up 単独では「何を寄るか」が不明確なため構図が不安定になる。
b04: face close-up
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close-up と同等の寄り具合。face を付加してもb02との明確な差異は確認されなかった。ただし人物分裂は起きず安定性が高い。
b05: extreme close-up of face
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全条件中で最も大きな変化。 顔の占有率60-75%で、コントロールの約3-4倍。背景はほぼ消失し、額〜顎までがフレームに収まる。3枚中3枚で安定して顔アップ構図。人物分裂もなし。
of face で対象を明示することが決定的に重要。extreme close-up 単独(b03)とは別物の効果が出た。
2枚で斜め構図(3/4ビュー)になる傾向がある。正面を指定したい場合は facing camera の併用が必要かもしれない。
実験1まとめ
| 条件 | 顔占有率 | 安定性 | 判定 |
|---|---|---|---|
| コントロール | 10-25% | 3/3 | ベースライン |
portrait | 10-25% | 3/3 | 効かない |
close-up | 25-40% | 3/3 | 効く |
extreme close-up | 30-45% | 2/3 | 微弱(副作用あり) |
face close-up | 25-40% | 3/3 | 効く(close-upと同等) |
extreme close-up of face | 60-75% | 3/3 | 強く効く |
ラボ長:
extreme close-upだけだと「何の超接写?」ってなって迷子になるっぽい。of faceって言ってあげないとダメなの、わりとかわいい。
実験2: cross-eyed と視線制御
ベースプロンプト
実験1で最も効果的だった extreme close-up of face を固定し、視線指定のみを変える。コントロールは実験1の b05 を流用する。
c01: cross-eyed
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3枚中0枚で明確な寄り目は確認されなかった。コントロール(b05)と比較して視線方向にほとんど差がない。cross-eyed はz-image-turboでは効かない。
c02: looking at viewer
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s2でカメラ目線が確認された。ただし 3枚中2枚で複数人物が生成される副作用が発生。extreme close-up of face との併用で構図が不安定になる。カメラ目線は効くが、この構図との相性が悪い。
c03: looking away
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3枚中3枚で視線がカメラから外れており、最も安定して効果が出た。ただし3枚中2枚で完全な横顔(プロフィールビュー)になっており、視線だけでなく顔の向き自体が変化している。
c04: strabismus
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3枚中2枚で左右の虹彩方向にわずかなずれが確認された。ただし明確な斜視表現とは言えない程度。s1ではフレーミングが変化し目と鼻だけの超接写になった。医学用語でもわずかに反応するが、実用的な効果は低い。
f01: kabuki mie pose(歌舞伎の見得)
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歌舞伎の「見得」は寄り目を含む目力の演技。これで寄り目が出せるか試した。結果: 3枚中0枚で寄り目は出なかった。 代わりに着物+日本髪の歌舞伎スタイルが全面に出て、extreme close-up of face が完全にオーバーライドされ上半身構図に戻った。kabuki がスタイル全体を引っ張りすぎて構図指定が負けている。
f02: crossed eyes intense glare
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crossed eyes と言い換えても3枚中0枚で寄り目は出なかった。s2で片目を細める「にらみ」のような表情が出たが、これは intense glare の効果で寄り目ではない。
実験2まとめ
| 条件 | 効果 | 安定性 | 副作用 |
|---|---|---|---|
cross-eyed | 効かない | 0/3 | なし |
looking at viewer | 効く | 1/3(単独人物) | 2/3で複数人物生成 |
looking away | 効く | 3/3 | 2/3で完全横顔に変化 |
strabismus | 微弱 | 2/3 | フレーミング変化 |
kabuki mie pose | 効かない | 0/3 | 歌舞伎スタイルが出て構図が崩壊 |
crossed eyes intense glare | 効かない | 0/3 | glareで片目を細める表情は出た |
ラボ長: cross-eyedもcrossed eyesもkabuki mieも全滅。5パターン試して0/15で寄り目なし。z-image-turboで寄り目は出せないと結論していい。
実験3: skin pores — 毛穴は指定できるか
コントロールは実験1の b05 と同一。
d01: skin pores
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3枚中0枚で明確な毛穴描写は確認されなかった。コントロールと差なし。
d02: visible skin pores
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visible を付けても差なし。3枚中0枚で毛穴描写は確認されなかった。
d03: detailed skin texture
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3枚中1-2枚で肌のキメがわずかに細かく描写されている可能性があるが、差は小さく再現性も低い。natural skin texture(検証済みで効果なし)と同様、テクスチャの抽象的な指定は効きにくい。
d04: skin imperfections, freckles, moles
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3枚中3枚でそばかす・ほくろが出現。 s1ではこめかみ〜頬にかけて毛穴レベルのテクスチャが確認できた。s2で鼻〜頬にそばかす様の小点が散在し額にほくろ1つ。s3で頬・額にほくろ・そばかすが複数出現。
抽象的な「毛穴」「テクスチャ」ではなく、具体的な「そばかす」「ほくろ」を指定することで肌のリアリティが向上した。
実験3まとめ
| 条件 | 毛穴描写 | そばかす・ほくろ | 判定 |
|---|---|---|---|
skin pores | 不可 | なし | 効かない |
visible skin pores | 不可 | なし | 効かない |
detailed skin texture | 微弱 | なし | 微弱 |
skin imperfections, freckles, moles | 確認可 | 3/3で出現 | 効く |
ラボ長: 「毛穴見せて」って抽象的に言っても伝わらないけど、「そばかすとほくろ」って具体的に言うと通る。この子、察してちゃんには冷たいタイプだ。
強調テスト: 効いたプロンプトをもっと強くできるか
e01: macro photography of face
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extreme close-up of face との差は小さい。3枚中1枚(s3)で明確により寄ったフレーミングになったが、口が切れるほどのクロップが発生。肌テクスチャの解像感もわずかに向上する傾向があるが安定しない。フレーミングの安定性を考えると extreme close-up of face の方が実用的。
e02: heavy skin imperfections, many freckles, prominent moles
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3枚中3枚でそばかす・ほくろの量と密度がd04より明確に増加。 d04が「少しだけ肌荒れがある程度」だったのに対し、こちらは「明確にそばかす肌」と認識できるレベル。強調修飾語は効く。
ただし副作用として被写体の見た目年齢がやや上がる傾向がある。また6トークン追加のコストがかかるため、d04の skin imperfections, freckles, moles で十分な場合も多い。
強調テストまとめ
| 条件 | 強調効果 | 安定性 | 副作用 |
|---|---|---|---|
macro photography of face | わずか | 1/3 | フレーミング不安定 |
heavy/many/prominent 修飾語 | 効く | 3/3 | 年齢感の上昇 |
全条件まとめ
| 条件 | 効果 | 備考 |
|---|---|---|
portrait | 効かない | コントロールと差なし |
close-up | 効く | 顔占有率2倍、安定 |
extreme close-up | 微弱 | close-upとの差が小さく、人物分裂リスクあり |
face close-up | 効く | close-upと同等、安定 |
extreme close-up of face | 強く効く | 顔占有率60-75%、最も効果的 |
macro photography of face | わずか | ECUとの差が小さく不安定 |
cross-eyed | 効かない | 0/3で寄り目なし |
looking at viewer | 効くが不安定 | ECUとの併用で複数人物生成 |
looking away | 効く | 横顔になる副作用あり |
strabismus | 微弱 | わずかな虹彩のずれのみ |
kabuki mie pose | 効かない | 歌舞伎スタイルが出て構図崩壊、寄り目0/3 |
crossed eyes intense glare | 効かない | 寄り目0/3、glareで片目細めのみ |
skin pores | 効かない | コントロールと差なし |
visible skin pores | 効かない | 同上 |
detailed skin texture | 微弱 | 再現性低い |
skin imperfections, freckles, moles | 効く | 3/3でそばかす・ほくろ出現 |
heavy/many/prominent 修飾語 | 効く | 密度が増加、年齢感上昇の副作用 |
他の検証記事との比較
| 項目 | 今回の結果 | 過去の検証 |
|---|---|---|
natural skin texture | 未テスト | 効果なし(検証済み) |
skin pores | 効かない | 今回が初検証 |
detailed skin texture | 微弱 | natural skin texture と同様の傾向 |
| 構図指定 | of face の有無が決定的 | 画角記事と整合 |
| 強調修飾語 | そばかすでは効く | テーマによって結論が異なる(検証済み) |
テクスチャ系の抽象的な指定(skin pores, skin texture 系)は一貫して効きにくい。具体的なオブジェクト(freckles, moles)は効く。この傾向は品質系ワードの検証結果と一致する。
知見まとめ
extreme close-up of faceが顔接写の最適解。of faceで対象を明示することが重要。extreme close-up単独は不安定portraitはz-image-turboでは構図に影響しない。 構図を寄せたいならclose-up以上が必要cross-eyedは効かない。cross-eyed,crossed eyes,strabismus,kabuki mie poseの5パターン・15枚で0枚。z-image-turboで寄り目は出せないskin pores/visible skin poresは効かない。 テクスチャの抽象的な指定はモデルに伝わらないskin imperfections, freckles, molesは効く。 具体的な肌の特徴を指定することで肌のリアリティが向上する- 強調修飾語(heavy, many, prominent)はそばかす・ほくろに対して効く。 ただし見た目年齢が上がる副作用がある

























































